歌詞
(なからた節)
一、でちゃよ押し連れて(ヨー) 眺めやい遊ば(ヨー) 今日や名に立ちゆる(ヨー) 十五夜だいもの(ヨー)
さぁ連れ立って月を眺めて遊びましょう 今日は名高い十五夜ですから
(瓦屋節)
一、押す風も今日や 心あてさらめ 雲晴れて照らす 月の清らさ(ヨーティバ)
吹くそよ風も今日は心があるようで 雲も晴れて 明るく照る月の美しいことよ
(しやうんがない節)
一、月も眺めたり でぃちゃよ立ち戻ら 里や我が宿に 待ちゆらだいもの(ションガネ スリ ションガネ)
月も眺めました さぁ連れ立って戻りましょう 愛しいあのお方も我が家で待っていましょうから
単語集
- でちゃよ / さぁ~
- 眺めやい / 眺めて
- 名に立ちゅる / 噂に名高い
- でむぬ / ~であるから
- 押す風 / 吹く風
- 心あてさらめ / 心があるように
- 眺めたり / 眺めた
- 里 / 女性からみた愛する男性への呼称、彼
琉球舞踊 瓦屋について
十五夜の月を愛でた内容を歌う。「なからた節」「瓦屋節」「しやうんがない節」の3曲で、月見へ出かけて宿にもどる一連の様子が歌われる。琉球舞踊「瓦屋」は別名「月見踊り」とも呼ばれている。
三線奏者のひと言
瓦屋節の “ 押す風も今日や 心あてさらめ(そよ風も今日は心があるようで)” の歌詞の表現とその感性が素敵だなって思います。曲調も抑揚があって穏やか。この3曲は揚本調子(四の高さを基音とする)の美しさが際立つ古典音楽といっても過言ではないでしょう。