夜雨節|歌詞・意味まとめ

夜雨節

歌詞

一、豊なる御代の しるしあらわれて 

 豊年の兆しがあらわれて

二、雨露の恵み 時もたがね

 雨露の恵みも時を違うことなく降っている

三、雨露の恵み 時もたがはねば

 雨露の恵みは時を違えることがないので

四、民も楽しみゆる 御代の嬉しや

 万民こぞって遊び楽しむことのできる御代は嬉しいものだ

単語集

  • しるし / 兆し
  • たがね / 違うことがない
  • 民 / 万人、民衆

夜雨節について


『屋嘉比工工四』『御拝領工工四』『琉歌百控』にはこの節名の記載はないが、伊差川世端・世禮國男著『声楽譜附工工四(下巻)』にはこの節名が記載され、八重山地方の歌が琉球古典音楽の工工四に組み込まれたものと考えられている。琉球舞踊「松竹梅」の総踊りのところで使用されている楽曲のひとつ。

三線奏者のひと言

なんといっても歌持ち(前奏)がカッコいい。沖縄の歌ってあまたありますが、そのなかでも異彩を放つ曲ではないでしょうか。どこからこの旋律が思い浮かんだのだろう…。歌の囃子詞「ユバナウレ(世ば直れ)」をみるに、個々の感情にフォーカスしたというより広く社会的なメッセージが込められているようにも感じたり。じつに興味深い一曲。

夜雨節の演奏動画