本散山節|歌詞・意味まとめ

本散山節

歌詞

一、ちかさたるがけて 油断どもするな 梅の葉や花の 匂ひや知らぬ 

近いのをあてにして油断してはならない 梅の葉は同じ木に咲く花の匂いは知らないものだ

単語集

  • たるがけて / あてにして、たよりにして
  • ども / 強意の係助詞

本散山節について

与那覇政牛著『ふるさとの歌』によれば、「散山」は伊江島で起こった歌からの出自であると考えられている。本調子で演奏される「本散山節」のほか、二揚調子で演奏される「散山節」がある。前者と後者は楽曲名に「散山」という文字を含むも曲調は異なっている。

三線奏者のひと言

“近い存在こそ粗相にしてはならない”。歌の意を自然の摂理になぞらえて表現した先人たちの教えです。不幸には敏感で、幸せには鈍感な人間、近い存在ほどつい粗相にしてしまいがちな私たち。両親や家族、恋人、友人…日頃から感謝の思いを伝えたいものです。

演奏動画