仲順節|歌詞・意味まとめ

仲順節

歌詞

一、別れても互に 御縁あてからや 糸に貫く花の 散りて退きよめ

 別れても互いに 御縁があるからには 糸に貫いた花が散ることがないように 二人の御縁は切れることはないのです

単語集

  • あてかやら /   あるからには
  • 退きよめ /    退くものか、別れるものか

仲順節について

『琉歌百控』によれば、中城間切仲順村に起こった歌と解説されている。島袋盛敏著の『琉歌集』では「別離を惜しみ、再会を期する情を歌ったしんみりしとした歌曲で、中には再会の望みなき悲歌もあれば、時節到来を待つ歌もあり、別れに際してかたみになる物を送るものもあれば、恋人を待つ宿に急ぐものもあり、いずれも情緒てんめんたるものがある」と解説している。琉球古典舞踊「天川」や組踊「手水の縁」にも使用されている楽曲である。

三線奏者のひと言

「仲順」と書いて「ちゅんじゅん」と読みます。「仲順」とは沖縄の地名で、難読地名のなかでもとりわけ難易度高めでしょう。一説によれば「仲」は中国語で「ちゅん」と読むらしく、琉球王朝時代に中国と交易があった名残であるとも考えられているようです。それにしても、沖縄の歌って曲名が独特すぎる…

演奏動画