めでたい節|歌詞・意味まとめ

めでたい節

歌詞

一、今日の誇らしゃや 何をにぎやなたてる 莟で居る花の 露行逢たごと

 今日の喜びは何にたとられようか 朝露を受けたつぼみが 今にも花開くような心持ちである

二、かりゆしの遊び うち晴れてからや 夜明けて太陽の 上がるまでも

 おめでたいお祝いの遊びに 心が晴れ晴れとなったからには 夜が明けて太陽が上るまでも遊び明かしましょう

三、夜の明けて太陽や 上がらわんゆたさ 巳午時までも 御祝さびら

 夜が明けて太陽が上がってもいいでしょう 正午前まで皆んなでお祝いしましょう

単語集

  • 誇らししゃや / 嬉しさは、喜びは
  • 何をにぎやなたてる / 何にたとえようか
  • 莟で居る / つぼんでいる
  • 露逢たごと / まるで露と花が行き逢ったようだ( 朝露を受けた花が今にも咲き出すような心持ちである)
  • かりゆし / 縁起のよい
  • 太陽ぬ上がるまでも / 太陽がのぼるまで(遊びましょう) 
  • 上がらわもゆたさ / 上がってもよいことよ
  • 巳年時 / 巳の刻(午前10時)から午の刻(正午)までの間
  • さびら / ~しましょう

めでたい節について

「めでたい」という曲名の通り、祝宴の席や正月などに歌われることが多い。もとは八重山地方の「目出度節」とされ、沖縄本島の「めでたい節」とは若干旋律が異なる。旋律は「口説」に類似した動きをみせ、軽快でおおらかな雰囲気。沖縄民謡では遅弾き(ゆっくりな調子)、早弾きと弾き方にもバリエーションがある。

三線奏者のひと言

沖縄では、歌や音楽でその想いや願いを表現することによって、それが実際に現実に起こると考えられていました。五穀豊穣、天下泰平など、おのずとそういった理想な生活像を描いたのでしょう。今でこそ沖縄の祝いの歌の定番曲ですが、その背景を考えながら聴くともっと楽しみ方が広がると思います。

演奏動画