かたみ節|歌詞・意味まとめ

かたみ節

歌詞

一、さても目出度や 此の御代に サー 祝いの 限りないさめ
 (※囃子)遊ぶ楽しむ スリ 我んやかたみ呉れら 千歳迄も

  本当におめでたいのは この世の中で祝宴が絶えないことである。
  (※)遊び楽しみ 私はかたみの契りをあげましょう 永遠に

二、無蔵と我んとや もとよりの サー 契りの 深さあもの(※囃子)

  貴女と私とは もとからの契りが深いのです

三、一番願ゆし福禄寿 サー 其の外 無蔵と連れて(※囃子)

  一番に願うものは長寿や幸せ そのほかの願いは貴方と連れ添って(いたい)

四、百歳なるまで肝一つ サー 変わるな 元の心(※囃子)

  百歳になるまでも二人の心は一つ  いつもまでも変わってくれるな

単語集

  • さても / それにしても、本当に
  • 限りないさめ / 絶えない、果てがない
  • 無蔵 / 男性が女性を指し示す呼称
  • 福禄寿 / 中国の道教で理想とされる幸福・俸禄・長寿命。

かたみ節について

「かたみ」とは「男女の契り」のことで、元々は八重山民謡の「かたみ節」が原曲とされています。男女の固く結ばれた契りを歌った歌詞の他に、おめでたい歌詞や健康長寿を願う歌詞の縁起の良さから、お祝いの席で歌われることが多々あります。琉球舞踊の曲としても使用されているほか、エイサー曲として多くの青年会に取り入れられている一曲です。

三線奏者のひと言

エイサーでは「唐船どーい」の前によく演奏されている印象。エイサー節から入った身としては琉球舞踊曲として使用される「かたみ節」は、若干カナの当て方や節回しが違うのに戸惑いました。沖縄芝居の前舞踊としても人気が高かったようで、瀬名波孝子先生の「かたみ節」のおおらかで力強い踊りが脳裏に浮かびます。

演奏動画