ヒヤミカチ節|意味・歌詞まとめ

ヒヤミカチ節

歌詞

一、七転び転で ヒヤミカチ起きり 我したこの沖縄 世界に知らさ(ヒヤ ヒヤ ヒヤヒヤヒヤ ヒヤミカチウキリ)

 七転び転んでも 「えい」と言って奮い立とう 私たちのこの沖縄 世界に知らせよう

二、音楽や鳴り美らさ 花や咲き美らさ  聴かさなや世界に 音楽の手並み(ヒヤ ヒヤ ヒヤヒヤヒヤ ヒヤミカチウキリ)

 音楽は鳴り美しく 花は咲いて美しい 世界に聴かせよう 音楽の手なみ

三、我んや虎でむぬ 羽つけてたぼり 波路パシフィック 渡てなびら(ヒヤ ヒヤ ヒヤヒヤヒヤ ヒヤミカチウキリ)

 私は虎だから 羽をつけてください 波路太平洋を渡りましょう

四、名に立ちゅる沖縄 宝島でむぬ  心うち合わち 気張いみそり(ヒヤ ヒヤ ヒヤヒヤヒヤ ヒヤミカチウキリ

 名高い沖縄は 宝島ですから 心をひとつに合わせて 頑張ってください(頑張りましょう)

単語集

  • ヒヤミカチ /「えい」など奮起する様子
  • 美らさ /   美しいさま、清らかなさま
  • 聴かさなや /     聴かせよう
  • でむぬ /    ~だから
  • 渡てなびら /   渡っていきましょう
  • 名に立ちゅる /    有名な、名高い
  • 心うち合わち /   心をひとつに合わせて
  • 気張りみしょり /     頑張ってください

ヒヤミカチ節について

作詞/平良新助 作曲/山内盛彬

「ヒヤミカチ」とは沖縄の言葉で「奮い立つ」「(エイ!と)立ち上がる」などの意。海外移民の先駆者であった平良新助による作詞。

1953年、沖縄へ帰郷した平良は、戦後の荒廃した人々を奮い立たせようと歌詞を書き、琉球古典音楽の大家、山内盛彬によって「ヒヤミカチ節」へと作曲されました。

作曲当時はゆったりとたテンポであったが、今では早弾きで演奏されることも多い。 沖縄戦後に生まれた、沖縄の先人の心。今では民謡居酒屋で盛り上がる定番曲。

この歌には沖縄の人々の困難にも負けない強い心持ちと優しさと。沖縄プライドがたくさん詰まっているように感じます。

三線奏者のひと言

私が中学の頃、友達がこの曲を弾いてる姿に憧れ、三線を独学ではじめました。なにより前奏が、本当にかっこよくて…最初はどこまで早く弾けるかだけを考えて弾きまくっていました。でも歌詞の意味やこの曲のルーツを知ると、曲の技巧だけではない沖縄の人々のエネルギーを感じる。なんだか背中を押してくれる、そんな曲です。

演奏動画