鳩間節|歌詞・意味まとめ

鳩間節

歌詞

一、鳩間中森走り登り 久葉の下に走り登り(ハイヤヨーティバ カイダキ ティトゥユル テンヨー まさて見事)

 鳩間島の小高い丘に駆け登り クバ林の下まで駆け登り

一、美しゃもりたる森のクバ 美らさつれたる森のクバ(ハイヤヨーティバ カイダキ ティトゥユル テンヨー まさて見事)

 美しく生い茂った小高い丘のクバ 美しく列なった頂上のクバ

一、前の渡よ見渡せば 出ぢ舟入り舟 面白や(ハイヤヨーティバ カイダキ ティトゥユル テンヨー まさて見事)

 前の海を見れば 行き交う舟の様子が面白い

一、稲穂積みつけ 面白や 粟穂積みつけ さて見事(ハイヤヨーティバ カイダキ ティトゥユル テンヨー まさて見事)

 稲を積み重ねた舟が面白い 粟を積み重ねた舟の見事なこと

単語集

  • 鳩間 / 鳩間島。西表島の北方に浮かぶ周囲3.8キロの島
  • 中森 / 鳩間島の南側にある小高い丘。
  • クバ / ヤシ科の亜熱帯性常緑高木。和名ビロウ。

鳩間節について


八重山民謡。鳩間島にある中森(小高い丘)から見る景観の素晴らしさと五穀豊穣を願った内容が歌われる。もともとはゆったりとしたテンポで演奏されていたが、沖縄本島にも伝播し、雑踊「鳩間節」では早弾調で演奏されるようになった。

三線奏者のひと言

沖縄の歌のなかでも人気の高い曲。理由は人それぞれだと思うけれど、個人的に三線の運指がシンプルで弾きやすいのと、耳に残る独特な旋律が多くの人々に愛される所以なんだと思う。歌うたびに、鳩間島のいきいきとした暮らしが垣間見えてくる…土着で育まれた素敵な歌だなとあらためて。

鳩間節の演奏動画