歌詞
一、面影のだいんす 立たなおき呉れば(サーサー ションガネー スリ ションガネー)
恋しいの面影でさえ立たないでくれたなら
一、忘りゆる暇も あゆらやすが(ヨンナ サーサー ションガネー スリ ションガネー)
忘れる暇があるのだが
一、遊び面影や 稀々と立ちゅる(サーサー ションガネー スリ ションガネー)
遊んだ面影は稀に思い出すものであるけれども
一、里が面影や 朝も夕さも(ヨンナ サーサー ションガネー スリ ションガネー)
愛しい人の面影が朝夕と浮かび 忘れることができまい
単語集
- だいんす / ~でさえ
- やすが / ~であるが
- 里 / 愛しい人(女性から男性に向けて言われる)
- 朝も夕さも / 朝夕、朝な夕な
遊びションガネーについて
沖縄民謡ライブ、沖縄芝居の公演などでも耳にすることが多い曲。しばしば沖縄民謡のコンクール課題曲に指定されている。旋律は八重山民謡「前の渡節」と類似している。節名に「ションガネー」となどとつく類歌には、沖縄民謡「遊びションガネー」のほか、琉球古典音楽「しやうんがない(ションガネー)節」、八重山民謡「与那国ションカネー」「ションカニ小」、宮古民謡「多良間ションガネー(スンカニ)」、奄美民謡の「しゅんかに節」などがある。「ションガネー」の語源に関しては諸説あるが、詳しいことはわかっていない。
三線奏者のひと言
シンプルな旋律だからこそ、歌い手の味わいが感じられる曲です。「尺」の声の音程を高めにとるか、低めにとるか。直線的に歌うか、抑揚たっぷりに歌うかなど、色々な歌い方を聞き比べるのも楽しみのひとつだといえます。とくにベテラン奏者の歌う「遊びションガネー」は聞き応えがあるもの。人生経験を重ねるほど、“重み“や“深み“が歌に出てくるのでしょう。