赤田花風節|歌詞・意味まとめ

赤田花風節

歌詞

一、梅だいんす雪に つめられて後ど 花も匂い増しゆる 浮世だいもの

 梅の花でさえ 雪に積められた後にこそ 匂いがより一層増すのである そんな世の中である

単語集

  • だいんす / ~でさえも
  • つめられて後ど /  積められたあとこそ
  • 増しゆる / 増すのである
  • だいもの /  ~である

赤田花風節について

島袋盛敏著『琉歌全集』に上記の琉歌が記載されている。工工四(楽譜)においては『屋嘉比工工四』や『琉歌百控』、『御拝領工工四』にはこの節名はみ見当たらないが、伊差川世端・世禮國男著『声楽譜附工工四 続刊』にはこの節名が記載されている。また、本曲は琉球舞踊「松竹梅」にて、梅の歌として演奏されている。

三線奏者のひと言

梅の花が厳しい冬を乗り越えた後に香り立つように、人も苦難を乗り越えた後にこそ成長できるとった世の摂理を詠んだ歌。人としてのあり方や物事との向き合い方をなど、沖縄の先人の教えが示されています。数百年たっても色褪せない先人の教訓は、普遍的で本質をついたものばかり。歌詞の一節で、それをさりげなく表現している部分にセンスの良さを感じます。

赤田花風節の三線演奏動画

赤田花風節の箏演奏動画