伊計離節|意味・歌詞まとめ

伊計離節

歌詞

一、勝連の(ヨー)島や(ヨー)(ハリ)通い欲さ(ヨー)(ヘイヨー)あしが(ヨー)

 勝連の島に、通いたいのだけれども

二、和仁間門の(ヨー)潮の(ヨー)(ハリ)蹴やいあぐでぃ (ヘイヨー)あぐでぃ(ヨー)

 和仁間門の潮は(波が激しいので)行きあぐねているのだ

単語集

  • 勝連の島 / 沖縄本島中部にある勝連半島にある村
  • 通い欲しゃあしが / 通いたいのではあるが
  • 和仁屋間 / 地名。沖縄本島中部北中城村にある。中城湾に面する。
  • 蹴やいあぐでぃ / 蹴り歩くのが難儀である

伊計離節について


伊計離とは伊計島の別称。琉球舞踊「谷茶前」にも使用される一曲。今でこそ海中道路があって、橋で繋がっている勝蓮の島々ですが、はるか昔は今のように簡単に往来できるようなところではありませんでした。海を渡った勝蓮に素敵な女性でもいたのでしょうか、伊計の男性の歯痒い想いが歌に表れているような気がします。

三線奏者のひと言

意外と勝連半島の島々にまつわる歌って多いんですよね。勝連は豪傑・あまわりの居城があったこともあって「おもろさうし」にも登場するほど由緒ある地名ですが、意外や意外にも宮城島は流刑の島だったり、屋慶名のモモタマナがあまりに立派なため歌にも詠まれたりと、探すと琉歌に多く詠まれていることに気づきます。

あまり歌とは関係ないですが…沖縄県中部の若者にとって、免許を取りたての定番ドライブスポットは勝連半島です。免許をとった18歳の時には、夜な夜な友達と海中道路を通って橋でつながる平安座・浜比嘉島・宮城島・伊計島へと行き、明け方まで語り明かしました。

伊計離節の演奏動画